PSPリサイクル

 学園祭において排出されるごみの半分を占めるとも言われる容器ごみ。  この容器ごみは学園祭での環境対策においても重点的に取り組まれてきた。  ここでは、その容器対策の一つとして、PSP容器のリサイクルについて紹介する。

○PSPとは?
 PSPとはポリスチレンペーパーの略称。PSPは容器の材料としてよく用いられ、 いわゆる発泡スチロール製容器(スーパーで売られている肉や魚のトレーなど)はすべてPSPから作られている。 PSP画像1

○PSP容器の特徴と欠点
1.容器の種類・形状が大変豊富
2.価格が非常に低廉(平皿で1枚5円程度)
3.一部メーカーのPSP容器はリサイクル可能
4.非耐熱性の容器に熱いものを乗せると溶ける

○PSP容器のリサイクル
PSP容器のリサイクルはエフピコというメーカーが行っている(エフピコはPSP容器に関しては8割程度のシェアを持っている)。エフピコは自社製の容器を無料で回収し、それをリサイクル工場で再びPSP容器へと再生している。PSP容器のリサイクルを行っている業者は、今のところエフピコのみであると思われます。詳しくは、エフピコのホームページ( http://www.fpco.co.jp/ )を参照のこと。

◇リサイクルの必要条件
@エフピコが回収・リサイクルを行うのは自社製品のみ。
A使用後の容器は使用者がある程度洗浄しなければならない。
→リサイクル工場でも洗浄を行うので、完全に汚れを取らなければならないというわけではないが、リサイクル工程に入るまでに悪臭がしない程度に洗浄を行わなければならない(スーパーで行っているトレーも洗ってから出すように)。

○学園祭でのPSP容器利用

◇メリット
@容器類のマテリアル・リサイクルが可能
容器についての対策には、バガス製トレーなどのように資源の観点(=入口)から環境に配慮するという対策と、洗い皿・PSP容器・使用済み容器の土壌還元など、廃棄物の削減という観点(=出口)から行う対策という2つのタイプがある。PSP容器のリサイクルは後者のタイプの中の代表的な方法。
A容器の種類・形状が豊富なので、ほとんどのメニューに対応できる
平皿・折皿・丼・耐熱性容器…と非常に多くの形状がある。それぞれの種類の中でも大小2つのサイズがあり、容器を必要とするほぼすべてのメニューにそれぞれ適当なものを見つけることができる。バガストレーなどのいわゆるエコトレーはほとんどの場合、形状・種類が限られているため、それが導入の支障となることが多々あるが、PSP容器はその点で模擬店にとっては望ましい。
B価格が低廉であるため、容器の購入費用が少なくて済む
表のようにPSP容器は1枚5円弱と、その他の容器類に比べ、非常に安価(例えばエコトレーは通常少なくとも10円はかかる)。コスト的には最も安い容器であると思われる。 PSP画像2

◇デメリット
@容器の洗浄に多くの人手が必要
容器の洗浄には相当の労力が必要となる。誰がこの洗浄の負担を担うかということをまず第一に考慮しなければならない。洗浄する主体としては、実行委員会や環境サークル、模擬店、あるいは来場者などが考えられるだろうが、排出される容器の枚数が多い場合には、実行委員会や環境サークルが学園祭後などに洗浄するという方法はほぼ不可能で、もし行うとしても非常に重い負担となるであろう。ちなみに、東京大学駒場祭では各模擬店から人を出してもらい、洗浄作業を行ってもらった。
A容器が溶ける危険性
PSP容器には耐熱性のものと非耐熱性のものがある。非耐熱性容器は、融点が80度前後であり、高温になる油もの(焼きそばなど)や、底に触れる面積の大きいたこ焼きなどをのせると容器が溶けることがよくある。これは実用性における問題に加え、健康の観点から考えても大きな欠点と言える。耐熱性容器を用いればこの点は回避できるが、耐熱性容器は値段が高く(1枚10〜15円程度)、PSP容器を使うメリットの一つである価格の手ごろさが失われてしまう。
B大量の水が必要
PSP容器の洗浄には人手に加えて水も大量に必要となる。たらいに水をためてその中で洗浄するのが一般的だが、汚れのため水を頻繁に交換せねばならず、大量の水を使うことになる。水を大量に使用し、また汚水も出るということは環境配慮の点からはマイナス要因であろう。

PSP画像4 PSP画像3

○準備(事前)
・エフピコとの交渉
・誰が洗浄を行うかなど回収システムの構築
・取水・排水先の確認
・必要な資材のリストアップ

○準備(直前) 必須の資材には次のようなものがあるだろう。
・たらい(直径20cmくらいの大きめのものが使いやすい)
・スポンジ(容器洗浄用)
・洗剤
・ゴム手袋

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